「いいチームを作りたい」と日々邁進していらっしゃる経営陣・人事の皆さま、こんにちは。インビジョン代表・吉田です。最近、息子のサッカー新人戦で、なかなか勝てなかったサッカー強豪校に、ようやく勝利を掴み、刺激と学びをもらった週末にこのコラムを書いています。強豪校・試合後のミーティングで監督が「おごるな、声を出せ、ゴールに迎え、練習しろ」とゲキを飛ばしている言葉が、なんだか胸にスーッと入ってきて脳内メモされています。
さて、今回のコラムは、「チーム」「組織」「強豪校」と「原理」をかけあわせて、王道の「組織開発」をテーマに、お届けいたします。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズが、企業の人事担当者150名、管理職層150名に対し、「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2024年」を実施。
第1位. 次世代の経営を担う人材が育っていない
第2位.ミドルマネジメント層の負担が過重になっている
第3位.新価値創造・イノベーションが起こせていない
第4位.難しい仕事に挑戦する人が減っている
第5位.職場の一体感が損なわれている
2024年、組織課題の第一位に輝いたのが「次世代の経営を担う人材が育っていない」なんですって。スポーツ界を見てみると、2022年カタール・サッカーワールドカップで、スペイン、ドイツとサッカー強豪国に勝利し、「ジャイアント・キリング」なんて活字が踊ってた記憶があります。結果的にサッカーに限らず、スケボー、ダンス新たな競技でも活躍している事実をみると、経済界全体の組織開発が問題なのかもしれません。
われわれインビジョンも、絶賛・組織開発に取り組んでいますが、数年前に「ダシの素の乱」という歴史が刻まれているほど、組織がとっ散らかった時期がありました。平家物語が『源氏VS平氏』だとすると、「ダシの素の乱」は『右脳派VS左脳派』の構図でした。
あの日のことについて、「足がつかないし、ずっと立ち泳ぎの状態」「得体の知れない苦しさ」「遊びを定義することの難しさ」「真っ白で角のないジグソーパズルをやっている感覚」などと、参加メンバーは顔をこわばらせながら振りかえっていました。今となっては、笑い話ですが。経営戦略・組織開発と過去、幾度とすべっていて。いかにすべっていたかを生々しくまとめたのが、書籍『弊社ダシ屋と申します』。ビジネス本ではなく、たまには違った角度の組織開発を浴びたい方は、是非、読んで見てください。
まとめると組織・チームがとっ散らかるのは、話し合い(会議・オリエンテーション)の方向性がバラバラのまま前進しない状態のことだと理解しています。オリエンテーションの語源は、ラテン語の「Orient」。Orientとは、東を意味する単語です。 陽は東から昇るという理由から、かつて教会の祭壇は東に向くように設計されていて、「東に向ける」がやがて「方向付ける」という意味になったみたいです。
“東洋の国”であり、最も東に位置する“日出づる国”、日本。なんかドキドキしちゃいますね。話を戻すと、オリエンテーション=方向、つまり目的がチーム・組織でバチッと噛み合った状態が、個人個人のスキル以上に調和が生まれ、パフォーマンスを最大化する大本の原動力なんじゃないでしょうか。
オリエンテーション、方向付けが大事。という展開からキーワード“目的”まで辿り着きましたが、ここで目的とよく混同されてしまう言葉“目標”との違いを少し触れておきます。スライドにまとめている通り、目的は到達地点、目標は中継地点だと理解するとわかりやすいと思います。
組織開発で大事なポイントは、それぞれの会社の目的「理念、ビジョン」、日本風に言えば「志」を紐付けてモノゴトを考えることが大事で、具体的に言えば、会社内での志キーワードの出現率が大事だと言えます。経営陣→中間管理職→メンバーに対して、志キーワードがホントの意味で伝わっている、体現できている状態が「血の通った組織」なんだと思います。
冒頭の強豪校監督の言葉「おごるな、声を出せ、ゴールにむかえ、練習しろ」を、より具体的に変換してみると
おごるな=謙虚に内省することが大事
声を出せ=志・目的をぶらさず、社内外にアウトプットすることが大事
ゴールにむかえ=目的・目標に向かって「必ずやり遂げる」強い信念と行動が大事
練習しろ=日々の振り返りの習慣が大事
インビジョンのロゴには、「家紋をモチーフに。紋の中には顧客のくすぶる火種を支えながら扇ぎ、大きな炎に変える」というインビジョンの役割を表しています。焚き火で火をつけるには、燃焼の三要素「酸素」「可燃物」「火」が必要です。組織開発も一緒で、チーム全体に一気に火をつけることは物理的に難しいと思います。
まずは、火種を持っているメンバーを特定して、一緒のプロジェクトを通じて、火種を炎にじわじわと広げていくことが大事だと思います。
私たちの大切にしている「忠恕」。はじめましての人へはもちろん、それ以上に、あたりまえに近い人、家族、スッタフ、パートナー、友人、お客さんへの「忠恕」、 大切に生きていきます。「光」と「影」、ありのままの自分、自然体で何よりも大切なもの、本質的なコミュニティをつくって生きます。2024年もお世話になりました。よいお年を。
#忠恕
#ご機嫌な人生を
#数値を掴むのは当たり前。心を掴むんだ!
#光と影
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