Kazumasa Takeda

インビジョン入社前の経歴

"日差しをたっぷりと浴びて火照るオレンジのレンガ壁。
個性の無い建売住宅が並ぶ中一際存在感を放つ小洒落た3階建。車庫にはSUVタイプのBMWが毎週末の手入れで神々しく輝いている。

親父はテレビを付ければCMが流れてくる大手家電メーカーの営業部長。
そう、俺は何不自由無い家庭で育った。

大学受験を意識するにつれ将来について考える時間も多くなったが、俺は周りの誰しもが羨ましがる家庭を築いた親父の様になりたいとは一回も思った事が無かった。
人生や仕事に対する熱意、希望、夢なんて言葉、親父の口から一回も聞いた事がない。
親父は好んでこの仕事している訳ではないって、バイトの1つもした事無かったガキの俺だってそう感じとれた。

いや、親父は親父で必死だったに違いない。それは分かっている。
家族を食わせる為、俺ら子供達が好きな事に挑戦出来る環境をずっと作ってくれて本当にありがとう。
それでも何か親父一人が我慢しているから、俺らが好きな事が出来ている様な感覚にどうしても違和感があった。
世間一般ではそれが理想の父親像って言うのかもしれないけど、、、。

そんな親父を見て育った俺は20歳を超え親元を離れ、将来は経営者になると心に決めとことん自分の好きな事を追求した。
学力・学歴は皆無だった俺だが持ち前の情熱と明るさで運良く大手外資系スポーツメーカーに就職。
若さを武器に結果を出し続けるも企業の成長と共に徐々に自由が効かなくなり、まだまだ羽搏き足りない俺はここが辞め時かと、いよいよ独立の準備を始める。"

インビジョンに入社した理由

"気付けば30歳がもう目の前、俺にも守るべき家族が出来た。
大手企業の優遇を手放してまでした独立に家族は少なからず不安を抱いたに違いない。俺は今までにないくらい我武者羅に働いた。
3ヶ月後、半年後、思いの他取引先も増え、生活レベルは落とす事なくむしろ上がっている。このまま突き抜けれる!そう思う一方で時折、虚しさに襲われた。

本来喜ばしい事なのに新しい仕事が増える度になんだか虚しくなる。
理由は簡単だった。俺は家族を食わす為にビジネスの中身では無く売上、つまり金を追ってしまっていた。
そう、まるで俺が昔見ていた親父のように、、、。
仕事に対する輝きを失い、仲間もいなく、ひたすら家族の為にミッションをこなす日々。
そこに幸せはあるのか?
自分の仕事に胸を張って子供達に伝えられるか?
名ばかりの”独立”に満足していないか?

こんな状況を抜け出したかった俺は当時業務委託先でもあったインビジョンの吉田社長を飲みに誘う。
付き合いは1年も経ってないくらいだったが、社長は俺をあらゆる行事に誘ってくれていたので社長はもちろん、インビジョンチームともコミュニケーションは取れていて、素晴らしい会社だという認識はあった。

2、3時間くらいかな。酒を交え本音で語らい、俺はその時初めてインビジョンが企業理念に掲げていた”想いをカタチに”、”働くかっこいい大人”この言葉の意味と重要性を心の底から理解出来た気がした。
そして最後に吉田社長は俺をチームに誘ってくれたんだ。
断る理由なんて無かった。
俺が求めていたモノはココにあるって確信したしね。
インビジョンチームなら輝きながら仕事が出来る、自分自身が楽しんで仕事が出来る。
何より俺は“パパの仕事かっこいい、パパみたいになりたい”って子供達に言わせたい。"

人生のGoal

"自分の家族は勿論、俺に関わる全ての人が幸せであって欲しい。
そして親父が俺を幸せにしてくれたように俺自身が周りを幸せに出来る人間でありたいし、そういった人間のまま死ねるのが人生のゴールだと思っている。

親父、しばらく会ってないけど元気か?もうすぐ定年かな?
俺はインビジョンっていう会社に出会えて働くかっこいい大人になれそうだよ。
この誇らしい最高のチームで頑張るよ。

親父が俺くらいの歳だった頃、どういった気持ちで毎日働いてたのかな?
今度酒でも飲みながら聞かしてよ。

そう思い、誘いの連絡をしようと親父宛のメールを開くも
恥ずかしくなりそっとスマフォを置いた。と、その瞬間取引先から電話が掛かってきた、

「お世話になってます!インビジョン武田です!」

ー週刊読み切りインビジョン 武田入社編・完ー"