インビジョンの忠恕はこんなんじゃない!
2025年5月某日、第四回おダシサミットの終了後に、心の中で叫んだ。
「インビジョンのおもてなしはこんなレベルじゃない!」
次回は絶対に感動につぐ感動の会にしてみせる!
その後の仙台セミナーを経て、自分自身が成長できた小山にとって第五回は待ち遠しいものになっていた。
(詳細はコラム「守られていたことに気づいた日」を参照
https://www.invision-inc.jp/column/20250826-roots-and-ties/)
「元気があれば何でもできる!」。
主成分は酒、プロレス、音楽。「日出ずる国」代表熱狂系放蕩者である小山は猪木信者だ。なので常に元気でいるのが信条だ。
しかし、闘魂が減っていく様子が自分でも把握できるくらいになっていた。
どうすればよかったのだろう。おダシフェスの開催数日前から頭の中がこの言葉が消えなかった。
インビジョンと業務提携を結んでいる新聞社、新聞社グループが集う「おダシサミット」は今回で五回目。名を「おダシフェス」と改めたのは、情報を共有するだけでなく、ともに創り上げる場へ進化させるためだ。
冒頭に述べた通り、前回の4回目の終わりに物足りなさを感じて自分ならもっといいものができると意気込み、今回は初めから企画立案、構成、ロードマップ、会場選定などを行ったが、前回以上に開催数日前になっても会のカタチが見えてこなかった。
前回よりも“早く”一か月前に始動。ロードマップもきちんと用意

自分なりの解釈として前回の反省は始動の遅さと考えていた。だから、2025年11月14日開催前の三か月前の8月4日からプロジェクトを開始させた。
9月にはテーマや方向性もある程度決まり、一方的に話すのではなく、共に創り上げるように「新聞社の参加型」の要素を加えた。
前回分を踏襲したロードマップには「いつまでに、誰が、何を」をまとめて、順調に事が進んでいるように思えた。
おダシフェスの案内文、参加フォームの準備など、ロードマップのチェックボックスはスケジュール通りに埋まっていった。
そして毎回難航する会場探しも今回はお取引のある春華堂さんが原宿・東急プラザ「ハラカド」に「CREATE by LOCAL」を掲げる新業態のカフェレストラン「HOW’z」に決まった。
春華堂さんとは「温故創新。200年企業に向けたブランディングプロジェクト。」を共に手掛け、採用サイト、採用ピッチ資料などを作成した。
https://www.invision-inc.jp/works/shunkado/
「HOW’z」は全国の素材を使ったお料理を楽しめるカフェレストランで、まさに全国の新聞社が集う場所にピッタリだ。最高の場所を確保した。会場選定のチェックボックスにもチェックが入った。あとは会の中身だけだ。
埋まらないロードマップのチェックボックス
おダシフェスのコンテンツは10月中に8割完成し、残りの2週間で最終調整のスケジュールだった。しかし、ふたを開けてみれば、10月最終日にして進捗率5割にも満たない。
依頼していた素材が集まらず、担当に聞いても今週中にはという答えが返ってくるだけだった。ロードマップのチェックボックスが埋まらないまま、初の試みの参加型のコンテンツも中途半端にしか情報が集まらない。何もかもが停滞していた。
さらに私自身も緊急を要する業務が10月末から立て込み始めて、おダシフェスに費やす時間は消えていった。
進め方にも問題があった。リーダーシップを図ろうという強い思いから会の全貌は私しか把握しておらず、私が動かない限り、何かが前進することがない構造にしてしまった。
つまり、会を引っ張ろうと思ったら、会の進行を引っ張っていたのだ。
何でこうなってしまったのか、と落ち込んでいる間も時間が過ぎていった。
私の中での燃える闘魂が少しずつ陰っていくようだった。
参加新聞社の地元の日本酒が勢ぞろい

おダシフェスにはお酒が欠かせない。「HOW’z」さんのご厚意で参加する新聞社の地元の日本酒を用意いただいた。北は青森、南は熊本までおダシフェスより一足早く日本酒フェスが開催された。
「HOW’z」さんのおもてなしに感謝するとともに、インビジョンのおもてなしは大丈夫かと今更ながら不安になってしまった。
もっとできたはずだ、インビジョン流のおもてなし!

迎えた本番当日。荷物等は前日から何度も確認し、忘れ物はなし。
新聞社ごとのチームミッションが描かれたポスターも予定通りに届く。道案内や受付も滞りなく進んだ。
そして始まった会。司会の二人に多くを委ねてしまい、負担が大きかったのは明らかだった。
初めて参加した新聞社さんにとっては「インビジョンらしさ」を味わえたかもしれないが、三か月に一度行っている社内の締め会「想いをカタチに会」がインビジョンらしさ「10」なら今回は「3か4」程度。
初取り組みの参加型のコンテンツも想像していたものとかけ離れた結果になってしまった。
今回のテーマ「「心」を掘り当てる」に対して心を掘り当ててる風にしてしまった。
大きなところから細部まで、どこか『風』に終始してしまった。
元気が、まったくなくなってしまった。
内省からの復活

「インビジョンのおもてなしはこんなんじゃない!」と意気込んだはずが、課題を未解決のまま進んでしまい大スベリ。本当に大スベリ。結局小山も。。。。
今思うとロードマップも前回分をそのまま踏襲したらまた同じ結果になるのは当たり前。
そして、この一連の流れを振り返ってみると、
「できなかったこと」ではなく、むしろ
「どの時点で立ち止まるべきだったか」「誰と一緒に描くべきだったか」
その判断を曖昧にしてきた自分の在り方の甘さが浮き彫りになった。
強く引っ張らなければ、という焦りが、気づかぬうちに「抱え込む」に変わり、
これは、私が本当に直すべき癖だ。
そして気づいた頃にはチームの動きも、自分の視界も狭くなっていた。
「リーダーとしての正しさ」を追いながら、「チームとしての機能」を置き去りにしてしまった。
まさに「2人で戦うタッグマッチを1人で戦っていたようなものだ。」
今回の悔しさは大きい。
が、内省から原因を言語化できた。
残るは「元気」だ。
頭の中で「オヤマボンバイエ」が流れてきた。
落ち込んでいても何も変わらない、そして元気があればなんでもできる!
ちなみにインビジョンには猪木信者はもう一人おります。
https://www.invision-inc.jp/column/20230425-comeback_analog/
合わせて見たい!
盃屋マネージャーコバさんのドキュメント「新聞社の母」
おダシサミットの開催に語っております。
この記事を書いた人

ゼネラルマネージャー
起爆屋/プロダクト



