「イヨッ!」

青い文字

1月19日、広報mtg、いつもの議事録を見ると、「2月20日の想いをカタチに会-新人の声・1人3分でプレゼン  火起屋」の青い文字。
何やら全社での社内イベント「想いをカタチに会」(詳細はこちらのコラムから)で新人インターン5名と新入社員2人の計7人に3分間のプレゼンのミッションが課せられたようだ。
最初に思ったのは「ウルトラマンと一緒だ」
だって3分しか戦えないじゃん。
大学に入ってからプレゼンなんてやってこなかった僕の脳内はざわざわ。まるでカイジのアレみたいに。
それとは対照的に、楽しそうにニヤニヤしている同じインターン生のえみり。

「鬼門チェックは1回まで」

1月30日、”新人の声3分間プレゼン”についての概要ミーティングが開かれた。ついに制作のキックオフだ。この日は新しいインターン生まりいと唯子が初出社だった。

「プレゼンは、テーマの設定とオチが大切だから。あと鬼門チェック(フィードバック)は1回までね。」

ちなさんから驚きの宣告。

「フィードバック1回かよ!」

フィードバックを何回ももらってすげえもん作ろうと思ってた自分の想定が全てひっくり返った。すってんころりん。

それに、自分は、この前友達に「オチってどうやって作るの?」って聞くくらいオチを作るのが超苦手である。

「プレゼン結構苦手かもしれない。」自分の脳内にざわざわと不安がよぎる。またカイジのアレ状態。でもえみりは「どうしよー!」ってまたニヤニヤしてた。

テーマは自分の武器

プレゼンのテーマは意外とあっさり決まった。

テーマは「お囃子の掛け声を通じて学んだ”声を出すことの大切さ”」

自分にしかできないプレゼンにするならどんな内容がいいかな。そう思って盛り込んだのが”お囃子”の話。

誰に刺そうかな?大枠のテーマの中にどんな小さいテーマを設けようかな?相手を唸らせる仕掛けは作れないかな?どんな読後感を持ってもらいたいかな?

この時はいつもよりもずっとご機嫌。

好きなことや得意なことを語る時は時間を忘れてしまうものだ。

良いチームのお供は”間”?

特に紹介したかったことが、お囃子の人たちの日々のパフォーマンスに対する姿勢だった。

①練習1回1回が本番と同じ(=日々のパフォーマンスを本番と同じ気持ちで行う)

②人に見せる、見られる、喜ばれると言うことは簡単なことではない!見ている人を馬鹿にするような技術は見せられないという気持ちを持つことが大切である。

(表面的には真似できる。でも、コンテンツに対する心のこもり方、受け取り方、アウトプットの仕方は他社の誰にも真似できないようにする。見ている人を馬鹿にするような技術をコンテンツに宿らせない。)

これらを体現するうえで、決定的な要素がある。それは”間”だ。

お囃子には曲の旋律と旋律の間に”間”(ま)が存在する。

そしてその”間”に「ソラッ!」「イヨッ!」などと掛け声を入れる。

”間”に声を入れないと、全体のリズムが大きく崩れるし、チームの士気も全く上がらない。

つまり、良いチームを作り上げる鍵が”間”の存在だ。
これはインビジョンのチームでも言えることで、言いたいことはあるのにもじもじしている”間”があれば、とにかく声を出すことが大切だ。
全員が自分1人で解決しようとしたり、誰かが声を出すのを待っている状態になってしまうと、チームとして一向に前進しない。
何かおかしいと感じたり、純粋に良いと思ったことなどに対しては、どんどん声を出して、チームを底から盛り上げていくことが大切だと思う。

「で、どうやって伝えるの?」

迎えた鬼門チェック、内容に関しては正直自信満々だった。
誠吾さんにプレゼンの骨子を見せながら伝えたいことを述べていく。

すると誠吾さんの口から「で、どうやって伝えるの?」

僕の顔はお面のように固まってしまった。内容は考えてきたけれども、どうやって伝えるのか、どうやったら伝わっちゃうのか考えられていなかった。

どうやって伝えよう?映像?写真?スライド?いや、スライドとセットで僕はお囃子を踊ることにした。

重なっていくフィードバック、進んでいく日々

想いをカタチに会に近づくにつれ、仕事はどんどん渋滞した。
人生で初めてのポッドキャストの編集、エンドロール作り、想いをカタチに会向けのショート動画の編集など、とにかくインビジョンでの毎日がより一層濃い期間だった。
フィードバックが炸裂していく日々。


お囃子のお面にも、太鼓にも使われる木の断面を見たことありますか?
木には年輪がある。あれは、とてつもなく長い期間をかけて、樹木の外側にいくつもの形成層が重なるらしい。


1つ1つ積み重なるフィードバックと、手を抜かない姿勢こそが、まるで大木のように雄大なコンテンツを生み出すのだなと思った。
このようなコンテンツに対して一切手を抜かないところがインビジョンのらしさであるとともに、良いところだと痛感した。
コンテンツに対して手を抜かないメンバーの姿勢を見たからこそ、自分も3分間プレゼンに最後まで向き合い続けることができた。

さあいこう!いよいよ迎えた3分間

3分間プレゼンの直前、大地さんによる自治体との取り組み紹介パートは、緊張で心臓の鼓動が全身を揺らし、正直全然頭に入らなかった。(ごめんなさい)
そして、新人の声3分間プレゼンのパートが始まった。
さあ、いこう!とプレゼンを始めたのはいいものの、しょっぱなから大ミスを犯した。冒頭で流すはずの動画のアクセス権を解除し忘れてしまい、開始早々ぐだった。

「ああ、やばい。」無意識に自分の口からでてきた言葉。

3分しかなかったので、急いで次のスライドにうつってとにかく早口で喋った。

そして、ラストのパートがやってきた。自分が踊りながら、インビジョンメンバーに掛け声を出してもらうパート。YouTubeに添付したリンクを開くと流れてきたのは某転職サイトのCM。会場から湧き上がる笑い声。後ろに立っていたゆうさんを見ると高く掲げたボードに「終わり!!」の文字。僕の3分はあっけなく終わった。

「うわー!」というもはや掛け声ではない叫びと共に、膝から崩れ落ちた。

僕の3分はあっけなく、本当にあっけなく終わった。

伝えるより伝わっちゃうが最強

新人の声3分間プレゼン、僕は不完全燃焼だった。
しかし、他メンバーのものはどれも刺激的なものばかりだった。

ラップや作曲をしている朔太郎はインビジョンを絡めた自作のリリックで曲を作って紹介する奇想天外なアイデアのプレゼンだった。
そして何より、作り手が楽しんでいるのが伝わっちゃうコンテンツばかりだった。僕もかましたかった。お囃子の先人の姿勢を思い出してハッとする。

「練習1回1回が本番と同じ。」

僕に足りなかったのは本番さながらの練習だったのかもしれない。人に伝える前にまずは己が体現しなければ。
「練習1回1回が本番と同じ」と口で”伝える”よりも、「こいつめちゃくちゃ練習してきたんだな」と思わず伝わっちゃうコンテンツが最強なのかもしれない。
もしかしたら、今回の不完全燃焼はそれに気づくための合図だったのかもしれない。
こんなことでクヨクヨしていられない。
19期インビジョンの良いスタートダッシュに向けてさあ声出してこう!イヨッ!