プロダクト我が子への愛を語らせてけろ(最強のマーケティングとは)

経営・ブランディングコラム
2023/3/27
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2023/3/27

キャッチ

プロダクトが、我が子?え、何、怖い。
タイトル見てそう思われた方、ちょっとまってください、こんにちは、起爆屋エンジニアの足澤です。

皆さんは新規サービス立ち上げの際に、どんなことを考えて、その業務にあたっていますか?
今回は多少エンジニアの目線も交えつつ、開発時こんなことを考えているんだよの思いを記したいと思います。

いきなりですが我が家には、1歳と6歳のかわいい男の子がいるのですが、会社には、以下3人の子がいます。

これらのサービスの開発を担当しているのが何を隠そう、わたくしです。
こいつらを我が子のように扱い、そして、我が子って呼んじゃってる。これが今回の記事の肝です。

なんで我が子って呼んでるの?

親になると、寝る間を惜しんで子供の世話をしたり、子供のために何かしてあげられないかと右往左往したり、子供の将来のことを考えてワクワク&ソワソワしますよね。

一方ビジネスにおいては、サービス開発時に、あまり意識していないかもしれませんが、実は開発者自らの命を削っています。1日8時間の稼働時間でしっかり作り切る者、それを超えて寝る間を惜しんで開発する者、スタイルは色々ありますが(私は後者になることが多め)、限りある時間をそこに当てているという点において、やはり命を削って、サービスに命を吹き込んでいるのです。人によっては肩や腰に爆弾を抱えつつ・・・(私)

プライベートとビジネス、やってることは違えど、取り組む姿勢を子育てと一緒にしちゃったほうが、シンプルなんじゃない?つまりサービスって我が子なんじゃない?というのが私の持論です。そしてインビジョン開発メンバーの持論です。

この精神でサービスを開発すると、とんでもないパワーを生み出します。

リソースが潤沢な企業のサービスに勝てる方法は?

主にWebサービスの新規事業開発におけるフローとしては、ざっくり以下のような感じになっています。

  1. 企画
  2. 設計
  3. デザイン
  4. HTML/CSSコーディング
  5. プログラミング
  6. テスト
  7. リリース

もしそれぞれが別の人間が担当していたとすると、大規模な伝言ゲームとなりますよね。
企画者の意図を汲まずに設計を行い、その設計者の意図を汲まずにデザインが作られ、デザインの意図を汲まずにHTML/CSSコーディングを行い、その意図を汲まずにプログラミングが行われ、…以下略

そうやって出来上がったものは、それぞれのパートで見れば完璧でも、納品されたものを見ると、どういう意図なのかわからない文言や機能が搭載される可能性が高いです。特に最終アウトプットに位置するプログラミングは最後の砦。ここで、何も考えずに仕上げると、精度の低い、仕様がめちゃくちゃなサービスが出来上がります。

本来は画面一つ一つ、表示されている一文字一文字、エンジニア的な話でいうとPOSTなのかGETなのか、マウスオンやクリックしたときの一挙手一投足まで、そこには意図があります。ですが残念なことに、意図が意図せずどんどん抜け落ちて行きます。

そこで、私の考えるサービスの開発・成長に重要な方程式をお伝えします。

サービスの開発・成長 = スキル × 人 × 時間 × 愛

これです。お金でスキルの高い人を長時間確保できれば、サービスは開発できますし成長もします。ですが、リソースは限られている。大企業のように(いや大企業であっても)湯水のように使うわけにはいきません。少ないリソースでサービスを成長させるには愛です!

では、開発者がサービスを我が子のように扱い、全力の愛を注ぐとどうなるでしょう?

意図が意図せず抜け落ちるお話、これを抜け落とさないかつ、途中で抜け落ちても再び意図を込めるのは、この愛にほかなりません。
仮にプログラミングしている時に、この機能何のために使われるんだろうと不思議に思うこと多々あります。利用者のことを考えれば概ね答えが出ますが、そのサービスドメインに対して知識が浅いとなかなか考えるのは難しいです。
そこで一つ前のパートのHTML/CSSコーダーさんに聞きます。そこでわからなければデザイナーさんに聞きます。それでもわからなければディレクターさんに聞きます。このように聞き込み調査をやっていくと、あれこれ、いらない機能じゃん。とか、この仕様だと使ってもらいたくても使ってもらいづらいじゃん。ということに気づくことがあります。

気付いた上で、そのまま実装しちゃうのか、仕様変更して修正するのか。前者のほうが楽ですが、絶対に後者にしたほうが良いですよね。
これが愛を持って対応する力です。

ちなみに、エンジニアさんってあまり、サービス愛がない人多そうなイメージありますよね?
エンジニアの皆さん、依頼されても、「それ仕様にないです」と突っぱねちゃうこと経験あるんじゃないでしょうか?経験を積めば積むほどそうなりがちですが。
でも、個人で趣味で開発しているものに関しては、信じられないくらいの時間とパワーをつぎ込んじゃいます。

考えてみてください。我が子が「来週急遽、授業参観になったの!パパどうしても来て欲しい!」なんて言われて、「すみません、本来の予定にないので対応できません。」とは言わないでしょう。
それと一緒です。もちろんリソースは限られているので、すべての要望に答えることはできません。しかし、自分の出せる全能力を駆使してうまい折衷案に落とし込む。これが愛だと思います。

そして、愛のパワーを注ぎ続けることでどうなるか。

企画者や設計者はプログラミングに対して必ずしも知識が明るいわけではありません。技術の力を使ってこんな解決方法があるよというのはどうしてもエンジニアからの発信のほうが精度が高くなります。
そして、技術者発信なので、すでに調査済み、つまり改修サイクルが早くなります。
結果良いサービスできちゃいます。

最強のマーケティング!

実は、こうやってサービスに命を吹き込んでいくことで、マーケティングにおいても絶大な効果をもたらしてくれます。

私は時々、テレビ、新聞、ラジオ、Web記事などに出ることがあるのですが、間違いなくこれはサービスに対しての愛を持っているからなのです。
エンジニアがそのまま広告塔になれる。なっても良い。いや、なろう!
広告費用を支払って出る広告と、お呼ばれしてメディアに出るのとでは、ユーザーさんやクライアントさんにへの映り方が違ってきます。
広告費用を支払ってていないのに、そっちのほうが気持ちが伝わる、つまり、これこそが最強のマーケティングになります。

自社サービスだからそう思うんだよね?→否!

これを読んでいる人の中には受託開発で社外のサービスを開発している人もいるでしょう。この話、自社サービス開発に限らないです。というのも、私がHRハッカーのプログラミングを担当した時、私は完全に外部の人間で、受託開発として、開発の依頼を受けました。

もともとすべての開発において我が子を育てるように開発していました。そこからの縁で今やインビジョンのメンバーにもなっていますが、依頼主よりもサービスに愛を込めれば、もう勝ちです。そんなに大事にサービスのこと思ってくれてる人に開発してもらいたいでしょう。そして、開発請け負っている側もサービスに対する意見も言いやすいでしょう!そもそも「請け負う」ってなんで「負け」の字が入ってるんだ。勝ちだろと思いましたが、話すと長くなりそうなので、これはまた別の機会に。

まとめ

我が子のように育てたサービス、サービス終了時には泣けるくらい気持ちが入ってしまいます。

それくらい本気でサービスと向き合って、我が子のように接してあげてください。
さすれば、開発もマーケティングもうまくいく確率をあげられるでしょう。
何よりサービスが可愛く見えてきます。

むしろ子育てに苦戦中です。アドバイスください。

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