寅さん、もののはじまりは1じゃなかったよ。
みなみなさま、小山ひさびさのコラムです。
再スタートということで、つまり、はじまりです。
「もののはじまりが1ならば、国のはじまりが大和の国、島の始まりが~」と
何かしらのイベントで発生する小山の挨拶です。
奥羽盃屋のセールス、CSチームのマネージャー、そして開発と、わらじを三足履いた“三刀流のおやまん”こと小山晃宏です。
最近のプチニュースは、子どもたちと鬼ごっこをしていて、思い切り頭を滑り台の屋根に痛打して3時間くらい記憶をなくしたことですかね。
そんな三刀流で日々揉まれる中で、最近ハッと気づいた「本当のはじまり」について、
今日は全身寅さん節で一肌脱いで語らせてもらいますよ。最後まで付き合ってくれよな!
「正論」を重ねるほど現場がシーン冷めていく事実ってなに?
「フレームワークも組んだ。KPIもバチッと設定した。なのになんでプロジェクトが進まねぇんだ!?」
会議室で突如思考停止に陥り、頭を抱えてるリーダーのお前さん、身に覚えはないかい?
正解(1)を積み上げているはずなのに、メンバーや客の反応は爆裂に冷め切っている。
全員が指示待ちの地蔵になって、プロジェクトは思いっきりストップ……。
もしかしてそれさ、世の中の出来合いの正解(1)を自分の本当にしたいことだと思いこんじゃってるんじゃない?
根っこを見て見ぬふりしてさ。
おダシ屋なのにこんな方法論に逃げちゃってるじゃん、あっし
結論から言っちまうと、「らしさ」ゼロのつまらねぇMTGをぶちかましてて、本当にごめんなさい!
えらそうに言ってる私自身、恥ずかしながら完全にこの罠にハマっておりました。
「フレームワーク通りにやれば進む」、「運用ルールを徹底させれば数字は伸びる」。
数字が出ねぇ理由をメンバーの意識や誰かのせいに決めつけ、本音(ダシ)を隠して「綺麗事の正論(1)」ばかり叩き込んでいたんです。
結果、チームの空気は氷点下。誰も自分ごととして動かなくなり、リーダーが一人で困り果てるという、
組織として機能しない崩壊寸前の状態に陥りかけていました。
銅を「なます」炎のように、プライドを焼いて0に戻せ

そんな行き詰まった頭をドカンと殴ってくれたのが、先月訪れた仙台の老舗・タゼンさんで体験した「銅のワークショップ」だったんです。
銅細工の工程をご存じですか? 固く冷え切った銅板を火であぶり、柔らかく戻す「なまし」という作業。
どんだけ固まった金属も、火を通すことで原点である「0」に戻るんです。
人間で言えば、この火こそが「義憤」というものですよ。「なんでこんな冷めた状態になってんだ!」という腹の底からの怒りや強烈な違和感が、カチカチに固まったプライド(1)をドロドロに溶かし、一度「0」に戻してくれるんです。
タゼンさんの祖業は銅細工。一言で言えば「銅製品の修理」ということになります。
ですが、これをぐっと深掘りしていくと面白い事実に行き当たります。
古事記に出てくる言葉に「修理固成」があり、訓読みでは「つくりかためなせ」と読みます。これは単なるメンテナンスという現代の「修理」にとどまらず、「すでにそこにあって漂い定まらないものを、かき混ぜて、固めて、形にする」という行為を指しています。
ゼロから何かを生み出すというより、混沌の中にすでにある“何か”を見つけ出し、それに輪郭を与える尊い営みなのです。それこそが、本来の「修理」というものなんですね。
【正解追及 vs 本質覚醒の構造】
既存の罠: 綺麗な正論(1) ➔ 型にハメる ➔ 現場が冷める(指示待ちの作業)
本質の流れ: 義憤の火(0に戻す) ➔ ここにしかない志(芽生え) ➔ 人を動かす信念(つくりかためなおす)
正解(1)を探すのをやめて、一度自分を「0」に戻す。そこからしか本物の熱なんて生まれねぇんだよ。
けっこう毛だらけ猫灰だらけ、正論ばかりじゃ現場は冷え冷えってね。

寅さん、もののはじまりは「1」じゃなかったよ。「0」に戻す、あの真っ赤な炎からだったんだ。
四角四面の教科書を抱えて、会議室で眉間にシワ寄せてるリーダーのお前さん。
「もののはじまりが1ならば……」なんて綺麗事を並べてる場合じゃないよ。
正解(1)を追いかけてるうちに、一番大事なお前さん自身の胸の熱量が冷めちまっちゃ、元も子もないだろ?
プロジェクトを動かしたいなら、次のMTGでカッコつけた綺麗な資料(1)は、一回机の奥にしまっておきな。
で、腹の底から、チームの奴らにこう切り出してみるんだ。
「俺は、本当は何に腹が立っていて、この街や会社をどう変えたいのか」
四の五の言わずに、本当に思っていること、大事にしたいことを第一声(0)でドカンとぶつけること。
そこからしか、人の心なんて動き出しやしねぇんだからさ。
本当に何がしたいのか、何に対していらついて、何を変えたいのかが「義憤」。
そのために実現するのが「志」、実現し続けるために必要なのが「信念」。
そう考えてみると、うちのインビジョンが向き合っている「狂育連鎖」も、まさにここにつながっているんですよ。
本質を考えずに、「ちゃんとしなさい」「こうするのが正解だ」と、誰かから渡された正解を次の世代へそのまま渡してしまう。
それが積み重なって、いつの間にか「自分は本当はどうしたいんだ?」と考えることすらしなくなってしまう。
だからこそ、一度0に戻る。
「俺は、本当は何がしたいんだ?」
「何に腹が立っているんだ?」
「何を変えたいんだ?」
そこから、自分自身の志を見つけ直す。
誰かから渡された「1」をそのまま次の誰かに渡すんじゃない。
一度、自分の中で問い直して、自分なりの答えをつくる。
それが、狂育連鎖を断ち切るための、最初の一歩なんじゃないか。
そう思ったんです。
何か違うと思ったときに、0に戻れる。
そして、自分の頭で考えて、自分の熱でまた始める。
そんな場所を、俺たちはつくりたいんだよな。
さーて、それじゃあ葛飾柴又……じゃなくて、東京と気仙沼をまたにかけ、今日も小山は旅に出るとしますか。
角々(角ばった)正義が、まぁーるくおさめられると思うなよ!
明日から自分を「0」に戻して、一等賞の熱量でド派手に暴れていこうじゃねぇか。
お粗末!
▼志・信念・義憤は会社の羅針盤。 〜何をやっても軸がブレてしまうなぁと悩む経営者のみなさんへ〜
https://www.invision-inc.jp/column/20240124-kokorozashi_shinnen_gifun/
▼そんなインビジョンのコンテンツ、良ければ巡ってみてください。
https://www.invision-inc.jp/media/
この記事を書いた人

ゼネラルマネージャー
起爆屋/プロダクト



