なぜ、いい仕事は100年後も『むかしむかし』と語り継がれるのか?

奥羽盃屋のカスタマーサクセスを担当している新井です。
新卒で入社して9年目。
普段は採用サイトの制作や、AIを使った社内の業務効率化を担当しています。

執筆してるのは猛暑の8月。気温が35度を超えても、基本デニムを履いています(汗)
自分のワードローブを眺めながら一杯やれるくらい服が好きです。今日はそんな服の話から始めさせてください。

語り継がれる仕事と、使い捨てられる仕事

世の中、ビジネストレンドと「すぐ使えるノウハウ」で溢れてる。
〇〇するだけ、3分でわかる、最新の△△術。耳障りはいい。
でも、翌年にはもう誰も口にしていなかったりする。

一方で、何十年、百年と語り継がれる仕事がある。

この差って、一体何なんだろう?

ヒントは、クローゼットの中にあった

服が好きな人間として、ずっと不思議に思っていたことがある。

世界観のしっかりしたブランドの服は、ロゴが無くても、そのブランドだと分かる。 シルエット、縫い目、ボタンひとつ。ディテールが「うちはこういう思想で服を作ってる」と語ってくる。
逆に、ブランドとしての世界観やスタイルがない服。ロゴでしかアイデンティティを示せない服。正直、あまり好みではなくて。ワンシーズンで着なくなり、クローゼットの肥やしになるのは、大体こっちだったりする(笑)

そもそも服のディテールって、もとは機能から生まれたものが多い。トレンチコートの肩のベルトも、デニムのリベットも、最初は必要があってそこにあった。「なぜその形なのか」に理由がある服は、時代が変わっても残ってる。理由を失って、形だけ真似たものは、消えていく。

……あれ? これって、服に限った話じゃないのかも。

アウトプットが、名刺代わりになる仕事

仕事も、まったく同じ構造だと思う。

ビジネストレンドや小手先の手法で、なんとなく耳障りのいいものを発信する。それは「ブランドとしての世界観やスタイルがない服」と同じで、原理原則がないものは、すぐに使い捨てられる。

じゃあ最強って何かというと——アウトプットの質だけで「この仕事、あの会社がやってるでしょ」と周囲に認識されること。ロゴが無くても分かる服と、同じだ。

そして、その生きた証明のような会社が、実はそこら中にある。

インビジョンが運営しているメディア「むかしむかしのことじゃった」には、そんな会社のストーリーが載っている。

たとえば、熊本の山奥で竹の箸だけを作り続けるヤマチクさん。箸先の断面はわずか2ミリ。その周りを、さらに0.1ミリずつ削っている。口に入れた時の当たりが優しくなって、塗装も剥がれにくくなるから。「そんなの誰も気にしない。でもね、やったほうがいいじゃないですか」って。

富山で創業100年を超える日の出屋製菓産業さんには、「餅の声を聞け」という先代の言葉が残っている。数百の工程すべてが繋がっていて、せんべいの割れの原因が、まったく別の工程に潜んでいるかもしれないから。

誰も気に留めないところに、全力でこだわる。 物語って、狙って作るものじゃない。
いい仕事に夢中でこだわった痕跡に、勝手に宿るものなんだと思う。

そう気づいてから、仕事の基準が変わった

ひとつは、採用サイトの制作。

以前は「お客さんに満足していただけるサイト」がゴールだった。今は「求職者の、仕事を選ぶ体験が変わるサイト」を目指している。企業が採用できるサイト、ではなくて。求職者が「応募したい」「ここで働いてみたい」と思えるサイトへ。誰のためのディテールか、が変わると、こだわる場所も変わる。

もうひとつは、AIを使った業務効率化。

「効率化を推進してる人間が何を言う」と思われそうだけど(笑)、効率化は時短が目的じゃないと思ってる。AIで浮いた時間を、AIには絶対にできないこと——お客さんと向き合う時間に注ぎ直す。そのための効率化。削るのは手間であって、こだわりじゃない。

本当に必要なこと

人生は選択の連続で、その積み重ねが今になってる。振り返ると、何気ない選択が、実はかなりのターニングポイントだったりする。

その選択の場面で軸になるのが、原理原則。「なぜやるのか」を持っている人やチームは、迷っても戻る場所がある。だから、選択がブレない。ブレずに夢中でこだわり続けた仕事には、いつの間にか、ロゴが無くても伝わる世界観と、語り継がれる物語が宿る。

方法論は時代で変わる。でも、原理は変わらない。 大切なことって、いつの時代も変わらないんだと思う。

面白いストーリーは、そこら中に転がってる

派手じゃなくても、有名じゃなくても、夢中でこだわってる人の仕事には、必ず物語がある。 あなたの会社にも、隣の席のあの人にも、きっと。

そんな「日常に転がる生き様」へのアンテナを張るきっかけに、良ければ覗いてみてください。

▼日本企業の浪漫紀行メディア「むかしむかしのことじゃった」
https://mukashi-mukashi.com/

▼そんなインビジョンのコンテンツ、良ければ巡ってみてください。
https://www.invision-inc.jp/media/