インビジョン求職者体験ジャーニー 

昔から自分を曲げることが大嫌いだった。だから自分なりに選んで進んできた道。その道の上でインビジョンと出会った。そこに言葉という想いを置いておいてくれたから、出会いは必然になった。

「働く幸せを感じるかっこいい大人を増やす」

選んだ道の上を歩けるのは大学生まで。でもその先は…社会に求められるスキルを身につけ、愛想笑いを覚え、「生きるためだから仕方ない」と自分に言い聞かせながら、少しずつ自分を曲げていく日々。そんなふうに、自分らしさを削り、社会から与えられた枠に自分を押し込めていく。それが社会人だと思っていた。インビジョンと出会うまでは。

「働く幸せを感じるかっこいい大人を増やす」

義務感から長期インターンを探す中、求人原稿でその言葉を目にした瞬間、運命のようなものを感じた。それは、これまで私が社会に対して抱いてきた絶望を、まるごと裏返したような言葉だった。綺麗事には見えなかった。むしろ、綺麗事では済まされないほど切実で、まっすぐで、「これは本物だ」と直感が告げていた。

吸い込まれるように「詳しく見る」ボタンを押した。「この会社は他とは違う」──そんな高揚感があった。

目に飛び込んできた必須経験欄の一発目は「『感情』や『原体験』に価値があるとわかっている人」。社会でよく求められる表面的な姿勢やスキルではなく、人としての価値観についてのもので、利益を産む歯車ではなく一人の人間を求められている気がした。

その他の「未開の地に足を踏み出すことで高揚する人」や「既存のメディアや働き方に違和感を持っている人」など全ての必須経験欄が自分に当てはまっていた。就活は、企業の理想像に自分を寄せていくものだと思っていた私にとってそれは衝撃だった。少なくともインビジョンに入るために、自分を偽らなくていい。ありのままの自分を必要としてくれている会社がある。そのことが純粋に嬉しかった。

いつもなら大きめの決断は少し寝かせるタイプの人間だが、気づけば応募のボタンを押していた。

すぐに自動返信が届いた。そこには、「インビジョンを知り、ちょっとでも『好きかも』と思っていただけたことが本当に嬉しいです」という温かい言葉と、「インビジョン丸わかりコンテンツ」へのリンクが添えられていた。なるほど、どうやらこの会社は簡単に心を冷まさせてくれないらしい。

「^^」

リンク先に飛ぶと、そこには鮮やかなコーポレートサイトが広がっていた。言葉もビジュアルも細部までこだわってつくられていて、ただ情報を並べるのではなく、会社として何を大切にしているのかまで伝わってくる。しっかり作り込まれているコーポレートサイトの会社には信頼を感じやすい。見せ方にまで意志が宿っている会社は、それだけで信じられると思えるからだ。あなたは見たことがあるだろうか、宙に舞う鮫を。

そうこうする内に、担当者(ももさん)からカジュアル面談の案内が届いた。初めましての横には「^^」の顔文字が。思わず笑ってしまった。そこには、私が苦手としてきた「規範」や「フォーマル」といった堅苦しさがなかった。そのやわらかさが心地よかった。顔文字ひとつで、心の距離はこんなにも縮まるのかと思った。

それは魂の名前だ

相互理解面談の日、インビジョンに受かりたい一心から無難にスーツを着込む。身も心も固めて始まった面談。画面にはノリの良さそうな長髪で髭面の男。親近感がわく。勝手に彼は「こっち側」だと感じた。徐々に緊張は解けていった。

HIPHOP。これは単に音楽のジャンルじゃない。カルチャーで生き方で魂の名前だ。だからHIPHOPにたどり着いた人とは自然とバイブスや価値観が合うし、仲間意識がある。ありのままの自分を貫いて、仲間を大事にして、自由に生きることを夢見る。社会への違和感があって、守り抜きたいものがあって、痛みを光に変える。

面談相手の武田さんは根っからのHIPHOPERだった。この人が選んだ会社、この人を選んだ会社ならきっと自分も。そう思えた。気づけば、首元を締めつけていたネクタイのことも忘れて話しこんでいた。

本選考に進むにあたって、生き様グラフを提出した。よくある履歴書の長所短所ではなく、心を動かされた経験や自分が大事にしているキーワードを書くものだった。会社の利益になりそうかどうかよりも、人として何を感じてきたか、何を大事にしてきたかを評価の真ん中においているのを感じた。インビジョンが「心」や「想い」を大事にしていることが、選考のひとつひとつから伝わってくる。これまでインビジョンから受け取っていた言葉たちに少しずつ実感が宿っていった。

You had me at hello

次の面談(ZOOM)の日程の連絡とともに、当日の面談相手、ちなさんのメンバー紹介ページのリンクが送られてきた。早速、読む。コラムも読む。(メンバー紹介の下に関連のコラムがあり、スムーズな動線。はまればどんどん吸い込まれる仕組み化がされていた)ちなさんの言葉たちを味わった感想は「心から楽しんで生きている人だな」だった。小さい頃から大人に憧れていて、今を目一杯楽しんでいて。はっきり言って全くの真逆だった。ずっと子供のままでいたくて、過去ばかり振り返っていた私とは。だから自分のテンション感とか価値観は、ちなさんには受け入れられなさそうで少し不安だった。

面接の前は吐くほど緊張する質だ。今回も相互理解面談のようなカジュアルな場ではなく、本選考というフォーマルな場だというのもあって相互面談以上に緊張。と思いきや、これまでのタッチポイントの数々が「きっと大丈夫」だと思わせてくれた。とはいえ、吐くまでとはいかないが緊張はする。「大丈夫」と何ども言い聞かせてちなさんを待つ。そしてちなさんホップオン。

まずは緊張を吹き飛ばす、スマイルと元気な挨拶。メンバー紹介ページからそのまま出てきたような底抜けに明るくて裏表がない人。メンバー紹介ページで受けた印象の通りの人だった。「きっと大丈夫」は「あぁ、大丈夫だ」に変わる。まだ挨拶しかしてないのに恐るべしポジティブパワー。そして「カズマくん(武田さん)の野郎が面談の引き継ぎ議事録に好きなラッパーランキングしかメモってなくてさ。質問被ってたらごめんね」。緊張は「き」の字くらいになった。

面談が始まっても、ありきたりな質問はほとんどなかった。そこにあったのは、好奇心から人としての本質を知ろうとする姿勢だった。「表現が好き」から始まり、「音楽」「ヨルシカ」を通して、まだ自分でも気づいていなかった「大和言葉に惹かれる」まで辿り着いてしまった。恐るべし。面接は好奇心とともにフリースタイルで行われた。企業の利益になるかどうかをジャッジされている感覚はなく、受かるために繕って準備した答えは一つも使わなかった。でも、それでよかったと思った。ちなさんの言葉には、含みや建前、魂胆がなく純度100%で届く。「想像していたインビジョンのど真ん中の人だ。そう来なくっちゃ」と、どこかで感じていた。腹を割って話せる、水入らずの対話だった。気づけば将来への不安や、自分が抱えている悩みまで話していた。あれは面接というより、対談に近かった。ちなさんとは真逆の人間の自分は受け入れてもらえないかもという不安は杞憂に終わった。玄関の外に新しい光はあるかも。

おダシ十ヶ条と武田の議事録

そして迎えた、誠吾さんとの最終面談。場所はオフィスだった。入口には歓迎の言葉と、自分の名前が書かれたウェルカムボードが置かれていた。いち求職者にここまでしてくれるのかと思うと、心がじんわり温かくなった。

来たことを伝えようと中をのぞくと、優しそうな好青年と目が合った。「最終面談のために来ました」と亘さんに伝えると、ももさんと武田さんが出迎えに来てくれた。少しアウェイに感じていた空気の中で、それだけでかなりほっとした。他愛のない会話をしているうちに誠吾さんが現れ、MTGルームに案内される。

代表との面談ということで、一気に緊張が戻った。でも、それも束の間だった。誠吾さんはその空気にすぐ気づいて、「緊張してる?」と聞いてくれた。素直に「緊張してます」と答える。すると、おもむろに携帯を取り出してJUICE WRLDを流し始めた。武田さんとの面談で話していた、好きなUSラッパーのことが伝わっていたらしい。武田さんの議事録に救われるのはこれで2度目だ。

利益に直結しなさそうな、でもその人らしい情報をちゃんと覚えている。その姿勢に、HPで見た言葉たちが頭の中を巡った。「心の宿ったおまけをつけろ」。インビジョンの行動指針「おダシ十ヶ条」の5番だ。自分が惹かれた言葉を、目の前の人が本当に体現している。そのことが、ただただうれしかった。

最終面談でも、問われるのは能力以前に人となりだった。やっぱりそこでも、会話は自然と人と人のものになっていった。言葉を交わすたびに、この会社に入りたいという気持ちは強くなっていった。

そして最後に、誠吾さんが言った。

「やってみよっか」

突然のことで、一瞬理解が追いつかなかった。それまでの自分の中では、「追って連絡」がスタンダードだったからだ。ここでも、インビジョンらしさを感じた。「おダシ十ヶ条」6番の「大事なことは直火で話せ」。その場で「やってみよう」カードを渡してくれたちなさんとももさんが、自分のことのようにうれしそうにしてくれていたのも印象に残っている。

Where I belong

入社にあたっての諸手続きを済ませ、なんやかんやで初出社日前日。心配性な私は、やっぱり不安になっていた。そんなとき、安田さんから連絡が来た。当日、駅までももさんが迎えに来てくれるらしい。エレベーターで乗り合わせた人がインビジョンの人だったらどうしよう、とか、オフィスに入って最初に何を言えばいいんだろう、とか、そんなことで頭がいっぱいだった私にとって、それは救いの光だった。

当日、ももさんと一緒にオフィスへ入る。すると、自分の制作した楽曲が流れていた。インビジョンらしさを感じつつ、うれしさと恥ずかしさが同時にこみ上げる。壁には、自分の大事にしているキーワードが散りばめられた垂れ幕まであった。さらに、私の挨拶を聞くために皆さんが席を立ち、集まってくれた。言葉だけのチームじゃない。本気でそう思った。

入社して最初の仕事は、インターン日誌の作成だった。それは、改めて自分がインビジョンにジョインするまでの流れを言葉にする機会でもあった。正直、入社までは直感や運命、巡り合わせでここまで来た感覚が強くて、深く整理できてはいなかった。でも書いていくうちに、いろいろな想いがちゃんと交錯したうえでの出会いだったことに気づいた。インビジョンと自分の共通項も、次々に見えてきた。「自然体」「The One」「狂育連鎖への義憤」などだ。コラムを書くことを通して、自分の轍や現在地に向き合えたし、進むべき方向も少しずつ見えてきた。

皆さんの名前と顔が一致して、素の自分を出せるようになった頃、「想いをカタチに会」が開催された。それぞれが前Qを振り返り、今Qの戦略や目標を共有する場だ。改めてインビジョンと言う企業のカルチャー、軸、根底を立ち返り、インビジョンの皆さんがカタチにしてきた顧客との想い、共に走ってきた仲間、東京都代表レベルになるという未来像への本気度を直火で感じ、心が熱くなった。まさに、エントロピー増大の法則。

かくいう私にも、インターンとして3分間の持ち時間が与えられた。テーマは、チームや仕事の中で出会った「自分が心動いた何がしか」。かなり漠然としたお題で、最初は頭を抱えた。考えに考えた末、2026年のテーマが「JOBTRIP」だったこともあり、自分の旅行体験と、そこから得た学びをプレゼンすることにした。

一度だけメンターからFBをもらえる機会があり、ちなさんに内容を見せた。すると返ってきたのは、「曲にしちゃいなよ」という言葉だった。ラッパーであること、そして持ち時間が3分であること。薄々、自分でもその可能性は感じていた。でも、その一言に背中を押された。不安も恐怖もあったし、同時にワクワクもあった。そうして曲を作った。

なんとか人に聴かせられるクオリティまで仕上げて、本番を迎えた。大勢の前で自分の曲を流す機会なんて、これまでなかった。緊張して、再生中は怖くてオーディエンスの顔を見られなかった。でも、曲が終わると拍手が起こった。武田さんや小山さん、げんたさんなど、HIPHOPに知見のある方々からポジティブな言葉もいただいた。全社の振り返りで、インターンがHIPHOPを作って流す。普通に考えたらありえない。でも、インビジョンなら不思議ではなかった。

なんとか自分の山を越え、会も一段落した。夕食には中島さん手作りのカレーをみんなでいただいた。小山さんとカレーを食べながら音楽の話をしたり、えがさんと音楽の話をしたり、げんたさんと音楽の話をしたりした。(音楽の話しかしてない)とにかく何から何まで、インビジョンらしい日だった。

そんなふうに、働く大人たちから刺激を受けながら、インビジョンは少しずつ自分にとって、ありのままでいれる居場所になっていった。もちろん、それ自体はすごく幸せなことだった。でも同時に、自分からコンフォートゾーンを抜けてチャレンジする習慣をつくれずにいた。そして、EXPOへの参加が決まる。この頃の私はまだ知らなかった。その一歩が、自分の中で止まっていた何かを、少しずつ動かし始めることを。(EXPO編に続く)

想いをカタチに

“Maktub” 「起こるべくして起こった」とか「これはもう運命だった」というニュアンスを持つ。『アルケミスト 夢を旅した少年』という話にもこの言葉は登場するが、「全部決まってるから何もしなくていい」という意味では使われていない。むしろ逆で、自分の運命に向かって動く人間こそ、その意味を知る、という使われ方がされている。私とインビジョンの出会いはこのMaktubだ。想いをしっかり言葉にして発信していたインビジョン。その想いを探した私。私たちは出会うべくして出会った。想いはカタチにしないと始まるものも始まらない、かもしれない。

▼そんなインビジョンのコンテンツ、良ければ巡ってみてください。
https://www.invision-inc.jp/media/